“シャドウ”は最大の資産
人にはだれでも「人生の汚点」と捉えたくなるような苦い経験があります。ビジネスにおける成功者を調べても、またこれまでの個人的なビジネスの経験によってもわかることは、まさにその苦い経験の周辺に、その人の能力が最大に発揮される “コアな知恵”(マインドセット/スキル)が隠れているという事実です。“シャドウ”(人生の暗部)には、その人が持ちうる最大の資産が眠っています。
心の“宿便出し”で富を築く
コアデザインとは、人生で遭遇する困難を乗り越えるために培われた “コアな知恵” に光をあて、これを社会のニーズに紐づけて提供する総合的な起業のプロセスです。“コア” とは、苦しかった時代に自らを救ってきた問題克服の知恵(マインドセット=教訓とスキル=技術)のことです。例えば、人間関係で手痛い困難を抱えたとします。その困難を克服するために、人の心を理解するための心理学を尋常ではないレベルで学びます。その過程で得たマインドセットやスキルは、本人をより豊かな人間関係の中に導きます。そして、自らの困難を乗り越えるために培われたその知恵は、過去の自分のように苦しんでいる人を救う事業のコアとなり、富を引き寄せる磁石となります(リアルな事例は、コアな人びとを参照ください)。
シャドウは“無上の喜び”をもたらす
コアデザインのプロセスによって起業する人は、このような “コアな知恵” を特定の人びとが抱える出血ポイント(苦しみから逃れたい個別具体的なニーズ)や興味ポイント(快を得たいという気持ち)を埋める知恵に翻訳して提供します。自らを救ってきた “コアな知恵” を人びとに提供して、その代わりにさまざまな富(人的、感情的、経済的な富)を受けとることは、人生に “無上の喜び” をもたらします。それは心の軸からの浄化を伴いながら富を築くプロセスに生きることを意味します。
寄宿舎生活で培われた知恵で
収入が8ケタに
例えば、協会の代表である小松裕次朗は登校拒否児でした。恐ろしい先輩たちがいる養護学校の寄宿舎生活では、ひ弱な自分でも生き残る知恵が培われました。それは後に、人の心の扉を開くカギとなり、その知恵で起業したときには、1年目から8ケタの収入がもたらされました。さらにその知恵によって、お客さんが抱える深刻な悩みを軽減することに貢献できたときは、苦しかった過去の意味づけが180度変わりました。クライアントの心の浄化に貢献することが、自らの心の浄化を最大化させるという「驚愕の事実」を知りました。
バカとハサミは使いよう
コンサルタント編
寄宿舎生活のころにあった週一の「外泊日」もまた地獄でした。友だちはゼロ。地元には寄りつけない。居場所がなく、ずっと繁華街のレコード店で過ごしていました。いつも何時間もかけて、店のすべての在庫から「今週のベスト3」を選んでいました。バカでサブい作業ですが、インターネットもない時代、それしか過ごす術がありませんでした。でもそれが後に「コア・フュージョン」というスキルに進化しました。そのスキルによって、起業家1年生の時代から、15万円〜300万円のプログラムを100社(もしくは個人)以上のクライアントに提供できるようになりました。
バカとハサミは使いよう
占い師編
占いやスピ系がコアテーマの人も世の中には多いです。しかし、彼/彼女たちの大半は、趣味で終わります。友人や知人を占ってあげて、ちょっとお小遣いをもらう程度でしょうか。でもコアをデザインする過程のマネタイズ(価値の現金化)部分を担う “新0円起業術” を活用すれば、占いもコアビジネスとなります。ある人は、占いをテーマに副業として起業デビューしました。家業の仕事を忙しく切り盛りしながらも起業し “新0円起業術” を活用することで、1日で500万円を売り上げました。創業資金も広告費も媒体費もゼロで、粗利は100%の事業が立ち上がりました(趣味として学んできた占いの勉強代は、かかっています)。いまも本業の休日には、旅行がてら、全国のクライアントさんに会いにいっておられます。
それぞれの個性が輝き花咲く
百花繚乱の社会を“コア”る
コアの知恵とともに起業するコアビジネスのテーマは、「好き」「強み」「語る資格」の交わるエリアで選び取ります。例えば、事故で背骨を痛めたある女性は、自らの体の構造を理解するために解剖学や運動学のスキルを磨きました。そして、「好き」なバレエと、「強み」「語る資格」としての理学療法士の立場から、バレエダンサーに特化した施術でコアビジネスをスタートしました。開業1年目から月商100万円を超えるほどの事業に花開いています。人の外見や内面がすべて異なるように、コアも十人十色です。それぞれのコアな花を咲かせ、一人ひとりが個々に磨きあげた価値と価値を交換する社会を紡ぎ織っていきたいと考えています。